日曜日のファンファーレ
幼い頃
私は日曜日の夕方、決まった時間にファンファーレを聞いていた
私がテレビを見ていると
じいちゃんが必ずやってくる
「チャンネル回すぞ」
と言って
ドラマの再放送などを見ている私はちょっと不満を持ちながら、
じいちゃんにリモコンを託す
じいちゃんはチャンネルを8に、
スポーツ新聞を広げ、
鉛筆持ってじっくり考える
しばらくして子機を手に取り、機械アナウンスに従って番号を打ち込む
それが終わると、じいちゃんはテレビを見ながらその時を待つ
15時40分
ファンファーレがテレビから流れる
間もなく18頭の馬達がゲートに入り出走
アナウンサーの早口な実況とともに
じいちゃんは、刺せ!逃げろ!などとテレビに向かって言っていた
レースはあっというま
じいちゃんは、だいたいガッカリして部屋を出ていくことが多かった
幼い私でも、じいちゃんが馬の着順を当てようとしていることは理解していた
よく「サザエさんのエンディングをきくと日曜日の終わりを感じ憂鬱になる」
と言われているが、私の場合はこのファンファーレだった
これを聞くと
「あぁ明日からまた学校か」
と思っては憂鬱だった
日曜日の夕方と、このファンファーレが本当に嫌いだった
憂鬱のファンファーレ
それから数年経って、
いつのまにか私は競馬にはまっていた
紛れもなくじいちゃんの影響だ
日曜日は、近くのウインズに馬券を買いに行く
じいちゃんと一緒にみんなの競馬を見て
いる
刺せ!刺せ!と言っている
年に数回は府中競馬場へ
そう、あのころ憂鬱で大嫌いだったファンファーレは、貪欲のファンファーレと化していた。
毎週日曜日の夕方が楽しみで仕方ない
会津若松の旅
東京から車で4時間
1日目
雨予報だったのにもかかわらず
幸い天気がよかったため
【五色沼】へ向かった
沼は泥で濁っている
という私のイメージとは異なる
素晴らしい光景がそこにあった
水面に空や木々が反射して写るぐらい
水は透き通っていた
トカゲやアメンボがいた
旅館は大河荘
館内では夕方16時から18時まで
生の三味線が演奏される
宿中に響き渡りとても感動した
2日目
2日目は午前中晴れの予報だったため
朝早くから出発
旅館から20分くらいの場所にある
【塔のへつり】へ
自然が作り出した芸術
実際に見た大迫力
ぜひ見てほしい
次にそこから10分ほどで【大内宿】へ
ずらっとこのような建物が並んでおり
水路も流れていた
建物にはお土産が売っていたり
食事ができるようになっている
人情味のある、おばあさんがいた
私はここでラムネを買った
水路に飲み物が浸けてあり、
冷えた状態で飲めた
3日目
【飯盛山】
上まで長い階段をのぼる
200段くらいあったか、、
母達は有料のエスカレーターで簡単に登っていた
私や弟は階段を登る
心臓が破裂しそうだった
エスカレーターをお勧めします
上に行き白虎隊の方々にお線香を手向けた
自分より年下の少年達が、ココで命を絶った、絶たざるをえなかった
信じられない
でも彼らの死を哀れんではいけないような気がした
先の道を進んでいくと鶴ヶ城がみえた
彼らは鶴ヶ城が炎上しているのを目にし
敗北を悟り、自剄をしたんだそう
( ; ; )
そのまま私たちは【鶴ヶ城】に向かった
昔は今のような重機がないのに
このような建物を造っていた
スゴイ
以上が、福島会津若松の旅
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ひとつ思ったのは
この旅の間一度も外国人を見なかったこと
今は日本のどこの観光地も外国人がいてあたりまえ
でも旅館にも観光地にもいませんでした
会津若松の場所が交通で行きにくいのもあるし
外国人がいない落ち着いた観光をお求めの方、おすすめです
本当に良い場所
夏だから海ある所やレジャー施設に行く方も多いかと思いますが
人混みに揉まれず、のんびり休みたい方には本当におすすめです
今回泊まった大河荘から
大内宿、鶴ヶ城、飯盛山、五色沼、塔のへつり、約30分圏内でした。
2泊3日でも充分まわれたと思います
ぜひ福島へ!
よどみ萎え、枯れて舞え
街を歩いている
イヤホンをつけて歩いてる人を多く見かける
私はその度
なにを聴いているのだろう、と思う
夏と言えばサザン
サザンと言えば夏
私は、夏になると毎日サザンを聴く
今日の気分は「よどみ萎え、枯れて舞え」
先に言う
曲名、歌詞の意味は全くわからない
しかし何故だろう
イントロから私は吸い込まれていく
水面にゆっくり沈んでいくような…
歌い出しのところが1番好きだ
「不思議な友情もなんの愛情もケセラ・セラ
夏の雨に都会が笑う」
もう一度言う、本当に意味は分からない
夏の雨で都会が泣いてるよう、ならまだわかる
笑っちゃってるとなるとわからない
わからない
よくわからない、使われる言葉のひとつひとつ、言い回しが私を酔わせる
最近の曲ではない、ロマンのようなものを感じ、
なんとなく切ない、
それらが私を酔いしれさせるのだ
透明人間になって、
人混み行き交う都会のど真ん中で立ち止まって聴きたい
東京タワーが見えるようなタワーマンションで聴いてもみたい
知らない方、知ってる方、
改めて歌詞を見てほしい
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不思議な友情もなんの
愛情もケセラ・セラ
夏の雨に都会が笑う
Tokioの貞操は
変な情操[ じょうそう]にゆがめられ
風の中に独りきり
胸元最高に
Shyな妄想で高なれば
忘れかけた危険な目醒め
恋人・愛人は
何の抵抗もなく抱かれ
人恋しさ舞いあがる
秘密がバレそうな時
On and On and On
思いがけぬような Woo…
気まずくよどむ
Atomosphere[ア ト モ ス フ ェ ア]
涙も見せずに
You & Me I love You You to me Warnin'
chap,chap,chap woo
いつも心に 愛倫浮気症 [アイリン・ブーケ・ショウ]
Mm…逢えば深みにはまり
爪跡 妖艶に
妙な中傷の的となり
言葉数[ことばかず]は無に等しい
良からぬ噂で 夏
Eye to Eye to Eye
思い掛けぬような Woo…
黄昏色[たそがれいろ]の Atomosphere[ア ト モ ス フ ェ ア]
今さら夢のよう
You & Me I love You You to me Warnin'chap,chap,chap woo
Can't you hear me baby? woo woo I didn't mean to hurt you
Can't you hear me baby? woo woo I didn't mean
よくある感情で
体のいいような世迷言[よまいごと]
隠しきれぬ疑惑の日々よ
寄りそう緊張がチョイと
情報をさえぎれば
闇の中へ消えてゆく
You & Me I love You You to me Warnin' chap,chap,chap
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意味は考えず
言葉の響きに酔いしれる
サザンの曲を聴いて
ただの暑苦しい
ただの平凡な夏を
ロマンチックに過ごしている、俺
ロマンチスティ…
街で見かける全く知らない人々は
一体どんな曲を聴いて
一体どんな夏を過ごしているのだろうか
そんなことを考えながら灼熱の街を歩いていた
非常に気持ち悪い